湿地
歴史
石炭紀（約3億5000万年前）、湿地は今日我々が依存している化石燃料（石炭や石油）を生産し、保有していました。歴史が進むと、湿地帯はチグリス川、ユーフラテス川、ニジェール川、ナイル川、インダス川やメコン川を含む世界有数の大河に沿って存在していました。これらの湿地帯は魚や飲み水をもたらし、時には放牧地や交通路になり、神話、芸術そして宗教の中心的な役割を果たし、古代人の歴史的文化の一部でもありました。
人類は大陸に入植し始めると湿地が有する自然資源は制限なく利用できるものと考えていました。また、湿地帯はただの沼地で病気を蔓延させ、通行者の足を阻み、植物や農作物の生産を阻害する、一般的に生活に必要のないもの考えられていました。そして、湿地帯は発展を妨げるものと見られていたため、除去し、その土地を別の目的に利用するべきだと考えられるようになりました。その結果、ある湿地帯は水を吸い取られ農業用の土地へ変えられました。このような行為は様々な国で人類の入植と共に共通して見られました。多くの湿地帯は農業用地変化しましたが、都会化が進むにつれ、住宅や農園、公園、道路などにも姿を変えられてきました。
全世界におけるおおよそ50％の湿地帯が1990年以降に姿を消したと推測されています。20世紀の前半は多くのthe northern temperate zonesに存在する湿地帯が無くなりました。1950年以降tropical and sub-tropical wetlandsも急速に姿を消し始めました。アメリカ合衆国南部に存在する50％以上の湿地帯が50年で消滅しました。湿地帯の消滅スピードはヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、アジアの一部ではより早いと考えられています。
この湿地帯における排水による変形は湿地帯に関する大衆の意識や教育が発展する1950年代まで大規模に行われてきました。そして湿地帯における排水は減速しました、科学的な研究が進むにつれ人々は湿地帯から得られる恩恵を知り始めるのです。
1970代までには大衆意識の向上と抗議により各国の政府が湿地帯の排水を実際に中止しました。これが湿地帯が人類と野生生物の生態系が生き残るために重要な役割を果たしているということを政府が認識した瞬間でした。1971年にはイランの都市ラムサールで湿地に関する条約（ラムサール条約）が結ばれ、湿地に対する人々の不安に希望の光を与えました。この国際条約は152の異なる国の間で結ばれ、世界1610ヶ所、規模にして1億4520万ヘクタールの湿地帯がこの世界重要湿地（条約湿地）として登録されています。この条約は世界中の湿地の消滅を阻止し現存する湿地帯を有効利用、管理しながら維持することを目的としています。言い換えると湿地に害を与える行為による生物多様性の消失、また湿地帯における多くの生態学的、水分学的、文化的、社会的価値を失うことがないことを確実にすることにあります。そしてこれらを実行するためには政策立案、能力の構築、国際的な情報技術の共有そして価値ある湿地の生態系の国際的な保護と認識が必要です。
