湿地

カタロニア湖 (ルイジアナ州、アメリカ合衆国)

湿地帯に生息するトカゲ Image by Information for Action, a website for conservation and environmental issues offering solutions

カタロニア湖はミシシッピ川の最東端に繋がる1万2150ヘクタールのルイジアナ州最大の淡水湖です。この北アメリカにおいて最大の湿土地帯は巨大で浅く、非常に水はけの悪い特徴を持っています。ルイジアナ州はこの湖をアメリカ陸軍工兵司令部(the US Army Corps of Engineers)、米国魚類野生生物局(the U.S. Fish and Wildlife Service)とルイジアナ州野生生物・水産業省(the Louisiana Department of Wildlife and Fisheries)と共に所有、管理しています。

カタロニア湖の水位は一年を通じて大きく変化します。6月から10月にかけて1.4から1.7メートル、そして春にはおおよそ7.6メートルにまで上昇します。この季節的な変動はオオホシハジロ(北米・中米産のカモの一種)、ガチョウ類、海岸に生息する鳥類(ジキやチドリなど)、渉禽(しょうきん)類(ツルやサギなど)など多様な水鳥にとって理想的な繁殖地となっています。1980年代後半には40万羽を超えるカモ類が観測されました。アメリカ国内における4分の1以上オオホシハジロがこの湖に生息していました。

この季節的な水位の変動は魚類の発育にも大きな影響を与えます。水位が上昇する冬なると近辺の川からの魚が産卵のために水で溢れた湖にやってきます。孵化(ふか)したばかりの小魚は水生の虫や無脊椎動物を餌とします。これらの水生の虫や無脊椎動物は冬季に氾濫原【はんらんげん:河川が運搬した砕屑物が堆積して河川沿いにできる平野】に発生する植物の腐敗物質を餌とします。 湖に残された堆積物は湖に生える植物にとって不可欠な栄養分となります。 夏になるとその堆積物が酸素に触れることによってさらに植物の成長を促進します。

カタロニア湖は夏になると乾燥して水が引きます、この乾燥過程は湖の底に存在する堆積物を固めます。堆積物が固まると、(恒例の)洪水時に水底で産卵を行う魚類にとって最適な環境を提供します。水底が酸素に触れることによって、バクテリアや菌類は土の中に存在する無機(無生物)の栄養分へと変化します。これらはその後水中の小さな生物に利用されます。水底が酸素を触れることにより植物の成長を促進させ、それらの植物は洪水時に水中に生息する生物の餌となり隠れ場にもなります。

この湖における最大の脅威は湖の開発や工事によって引き起こされる人工的な洪水の抑制です。これらは湖に存在する多くの生物の生息地である氾濫原を減らし、この地域の漁業に打撃を与えています。

2003年にはカタロニア国立野生動物保護区(The Catahoula National Wildlife Refuge)に1万1000もの人が訪れました。ここは水鳥のための野生動物保護地区であるにも関わらず訪問者のうちの多くの人々が狩りや釣りの目的でこの保護区にやってきます。水鳥の狩猟が禁止される1987年まで狩猟者が残していった鉛の弾丸は湖底にとっての大きな問題でした。この地域の土地の一部を所有する地主から湖岸の商業的開発計画を受けて、廃油の流出などの未来に起こりうる緊急事態を引き起こす危険に備え廃油流出防止策を頻繁に見直し、公害抑制のための政策も導入されています。

湿地帯周辺の小川の人工的な収縮は水鳥の湖の利用に影響を与えます。1972年ブラック川下流と湖をつなぐカタロニア湖仮排水路(人工的な水路)が建設されました。この水路の建設により自然の水流が土で塞き止められ、本来水が流れていたところに木々が茂りました。この新たに作られた沼地に植物が広がっり木々の林冠(枝や葉)により大地は太陽の光が遮られました。結果、湖に生息していた水鳥たちはの生息地と食糧源を失うことになりました。この問題に対して除草剤や機械などを利用した対策は打たれていますが、実際この植物の侵入の規模は膨大で、機械導入における資金不足や除草剤の効果は薄く、抜本的な解決には至っていません。

メソポタミア湿地帯(イラク)

湿地帯に存在する岩 Image by Information for Action, a website for conservation and environmental issues offering solutions

メソポタミア湿地帯はイラク南部チグリス川とユーフラテス川が交わる地帯に位置しています。このメソポタミア湿地帯は中東の湿地帯の生態系において最大の規模を誇っていました。さらに、大陸間を定期的に移動する渡り鳥の飛路の一部として、また絶滅危機品種支え、そしてペルシャ湾の漁業を維持するための重要な役目を果たしていました。これらの生態系における重要な恩恵に加えて、この湿地帯は我々人類を象徴する世界文化的な遺産と源泉というべき特有の要素も兼ね備えていました。何千年もの間この一帯は原住民の生活の場として利用されていたのです。

この湿地帯は本来、お互いに連なりあう沼地や湖が密集した地域でした、その後沼地や湖が集結して敷地面積2万平方km以上の湖と沼地を持つ湿地帯が現在のイラン、イラク内に形成されました。大洪水時代、多くの沼地が水の下に沈みました。結果、この時期に別々に分かれていた沼地が統合しこの入り組んだ湿地帯を形成しました。

1970年から2000年にかけてこの湿地帯は驚異的に縮小しました。上流ではシリア、トルコ、イラクにおいて多数のダム建設により湿地帯は破壊され、下流ではイラク内における大規模な排水が行われました。これにより90%以上の湿地帯が破壊されました。

チグリス川とユーフラテス川は世界で最も集中的にダム建設が行われた場でもあります。過去40年間でこの2つの大河は30以上のダム建設により分割され続けました。ダム建設は本来水が流れていた地域への水の浸入を防ぎ、元々存在していた湿地帯における水量を減少させました。

この湿地帯の消滅の決定的な原因となったのはイラン・イラク(湾岸)戦争における軍事的目的による水資源を利用した両国の堤防・排水用水路建設にあります。1991年イラク軍の敗北に伴い、サッダーム・フセイン政権下において中央・ハマール湿地帯( the Central and Hammar Marshes)における農地開発目的の埋め立てのため及び仮排水路の建設が行われました。これらの事業により現存していた湿地帯の90%以上が10年以下で変化、破壊されました。その後、水資源を失った2つの巨大な湿地帯は砂漠と化しました。

湿地帯における動物たちの生息地の消滅は鳥類、魚類、哺乳類に壊滅的な影響を及ぼしました。ビロードカワウソ(the smooth-coated otter)、 オニネズミ(bandicoot rat)、アフリカヘビウ(African Darter) そして 聖なるトキである コビトウ(Pygmy Cormorant)やオニアオサギ(Goliath Heron)を含むこの地域の自然環境に依存して生息していた生物はこの地から姿を消しました。

さらにこの湿地帯の消滅は本来5千年間に渡ってこの地に居住していた先住民であるマーシュ・アラブ族(the Marsh Arab society)を崩壊に追いやりました。マーシュ・アラブ族が襲撃される同時期にシーア派がイラクで政府に対しての謀反を起こしたことを受けてイラク政府は全てのイスラム教シーア派を迫害しました。マーシュ・アラブ族が迫害に遭った理由として彼らがシーア派であった事実に加えてイラク当局はこの遠隔の湿地帯が政治的政権反逆者の隠れ家になっていたことと、1991年にマーシュ・アラブ族がバグダット政府に対して暴動を起こしたことが迫害を実行に移す他の背景となりました。この湿地帯は非常に豊かな資源を所有しており、今日ではイラク国内において最も莫大な油の埋蔵量を誇る地のひとつとして知られています。1991年にはおおよそ25万人であったマーシュ・アラブ族の人口は2006年までに4万人以下まで減少したと推測されています。多くが難民となりイランへの避難を余儀なくされました。 制御されることなく人工的に解き放たれ続けてきたチグリス川とユーフラテス川の水は2003年以降イラク戦争終結と共にイラク南部に位置する沼地の一部が本来の自然の流れに返還されました。しかし、他の地域においてのは過剰な土や塩化が原因で困難を極めています。2006年までにおおよそ40%の湿地帯への灌漑による復活を遂げました。

新たに灌漑された湿地帯で再生した原産の植物は急速に回復し、高い生産性を取り戻しながら順調に生殖しています。これらは断続的な保護活動が行われてきた結果であり、この地が将来本来の姿を取り戻す高い可能性を秘めていることを意味しています。

エバーグレーズ湿地帯 (フロリダ州、アメリカ合衆国)

湿地帯で雲間に顔を出す夕日 Image by Information for Action, a website for conservation and environmental issues offering solutions

エバーグレーズ地方はフロリダ半島最南端に位置する亜熱帯の湿地帯です。このアメリカで最も有名な湿地帯は世界で最も独特な特徴を持つ湿地帯の一つでもあります。エバーグレーズ湿地帯が独特である理由は水源にあります。多くの湿地帯は潮による浸水によって水源を得ていますが、この湿地帯のにおける水源は完全に雨水から得ています。数百年前、この湿地帯はフロリダ州全体のほぼ3分の1を占めていた518万4000エーカーにも及ぶ分水嶺の中心部でした。エバーグレーズ湿地帯は現在、莫大なソーグラス<カヤツリグサ科の湿地性多年草>がゆっくりと広がる淡水の湿原帯となっています。水が動くたびにソーグラスの緑のさざ波が起こるため、この湿地帯は“River of Glass(草の川)”とも呼ばれています。

エバーグレーズ湿地帯は歴史と共に劇的に変化してきました。この湿地帯はのオケチョビー湖からフロリダ湾まで広がる300万エーカーの敷地面積を誇る大規模な湿地帯でした。この地域はよく“歴史的な”エバーグレースと呼ばれます。この地域は本来淡水の沼地、有木の湿地島、針葉樹林、マングローブ湿地そして沿岸の海水と様々な景色の入り混じった非常に変わりやすい特徴を持っていました。このように非常に独特な水、陸の特徴を持っていたため、この地域に生息していた動物や植物はこの地域に適応してきました。エバーグレースの動植物の多くはこの湿地帯のみに生息しているために、生態系の変化はこの地域全体の種にとっての脅威となります。

1900年代前半にフロリダに始めて足を踏み入れた入植者たちは建物や農地を設置するための土地を確保するために、この地域で大規模な排水を執り行いました。人々は水を生活用水として利用し大規模な洪水災害を防ぐために1,400マイル(約2240km)にも及ぶ水路、排水溝、堤防、堀を建設しました。化学肥料や除草剤の利用による侵食はガマ科の侵入やそれまで比較的重要な問題ではなかったオーストラリアからのマラレウカなどの種をこの地に持ち込みました。また魚やトカゲ類本来この地に生息していた生物と置き換えられました。この地で人工的な水資源の管理が始まってからエバーグレーズにおけるフロリダパンサー、マナティー、アメリカワニ、タニシトビ、ミナミハゲタカを含む56の種が絶滅の危機に瀕していると考えられています。

人工的な水流の劇的変化の結果2%も原生の生態系を保っていないと推測されている。しかし、影響を受けた湿地帯全体の約30%は未だ適切な管理によって本来の姿に回復する可能性を持っています。

1983年絶滅危機品種の保護とにおける原生水流の再生を提案するエバーグレーズ国立公園回復のための運動が始まりました。近年、湿地帯回復のための活動が積極的に行われており、特に湿地帯への大規模な灌漑が実施されています。これらの活動により水の供給量が増加し、それに関連して水中の養分や河口における淡水の流れに変化が見られています。

これらの努力や湿地帯の管理システムの向上によって徐々に回復の兆しが見え始めています。エバーグレーズを本来の規模に戻すことは非常に困難ですが、慎重な管理と回復に向けての活動は完全回復の可能性を秘めています。

パンタナール(ブラジル)

湿地帯に生息するバク. Image by Information for Action, a website for conservation and environmental issues offering solutions

パンタナールはの森林、湿地帯、乾燥した平地が広がるブラジル西部の20万km2に及ぶ広大な低地です。ここはジャガー、アリクイ、バク、ワニなど多くの野生動物の生息地です。パンタールは雨季になると水で溢れます。この地は生物遺伝子の宝庫であり地元の巨大な漁業を支えます。ほとんどの湿地帯は通常洪水を調節する機能を持っていますが、この機能はパンタナールでは非常に重要です。洪水時に水位の上昇を遅らせたり、止めたりして下流の増水の危険を減らすのです。パンタナールのおかげで、パラグアイ川の洪水のピークを周辺の川であるパラナ川と2から3ヶ月遅らせます。これにより2つの洪水が下流で重なることを防いでいるのです。

パンタナールにおける最大の危険は集中的な農業そして産業・都市開発です。人々はこの地に産業農地、道路、採掘場、発電の用ダムなどを建設しています。また、人口の増加に伴う過剰漁業や観光業の発展もこの湿地帯にとっての脅威となっています。

近年、ブラジルの高地における農業改革は目覚しい発展を遂げています、同時にこの地における森林開拓を加速させています。今までにおおよそ17%の野生植物が破壊されました。このまま開拓が継続されればすべてのパンタナールの野生植物が45年で消滅すると言われています。この森林破壊はパンタナール運河の侵食や堆積の増加させます。それらは洪水の危険を増加、生物多様性の衰退、集水地域における沈殿物の許容範囲を超過を招きます。農業活動における過剰な化学肥料、除草剤、殺虫剤の利用はもう一つの主要な問題です。化学処理されていない国内の下水やゴミがパンナタールの川や湿地帯に流し込まれています。これらは湿地帯に影響を与える余剰有機物や堆積物、化学汚染物などをこの地帯に流し込むことになります。このような物質は多くのが急成長を遂げているパンタナールの周りにある(特に北部の)高地から排出されています。

大量の金が発掘されているマト グロッソ州を中心に鉱業はパンタナールにとっての重要な問題です。大量の水銀が金の採掘に利用されました。ブラジル政府は金の採掘の際に水銀の利用を禁止する法律を1988年に制定しました。しかし、法律の施行は郊外を中心に数百もの採掘跡を広げただけで、水銀の利用と汚染の問題は未だ根強く残っています。結果、この地域では高濃度の水銀が魚や魚を捕食するカワセミや猛禽類(もうきん)などの鳥類から発見されており、水銀はこの地の生態系に大きな影響を与えているといえます。

また、この地では大規模な過剰漁業が行われています。漁獲を制限する多くの規制が制定されていますが、法律の強要が不十分であり確実な効果を得ているとはいえません。特に(鮭のような)移住性の種はよく過剰に漁獲されています。いずれにしても深刻で長期的な被害を生態系に与え同時に生物多様性の消滅を生み出しています。ジャガーやスミレコンゴウインコやルリコンゴウインコ、ベニコンゴウインコ、アオボウシインコ、オニオオハシのような動物はパンタナールにおいて絶滅の危機に瀕しており、このような動物たちのをペット用としてブラジルから輸出する密猟者は後を絶たちません。これも生物多様性に影響を与えている大きな原因の一つであるといえます。

人口の増加に伴いブラジルの高地とパンタネール周辺の湿地帯や河川における浸食や堆積も広がりました。地元の地主によるダムや堤防の建設による人工的な自然水流の抑制は水流に影響を与え、沼地以外での洪水を発生させています。パラグアイ川を直線化、浚渫(水底の土砂や岩石を掘り上げること)、ダム建設を含む計画が実行されれば広範囲における湿地帯の水が抜き取られ、水流や水流の速さに影響を与えるでしょう。

パンタナールの湿地帯は依然として本来の状態を保っています。しかし人口の拡大や更なる湿地帯の生態系が持っている資源の開発や、水流をこの環境から変えてしまうことはこの地に多大な影響を与え、退化させ、また他の世界中の多くの湿地帯のように消えてしまう可能性もあります。この湿地帯の自然環境を残すことのできる可能性は十分あります。しかし、この地の退化が始まる前に行動を起こす必要があります。

カッチ湿地帯(インド・パキスタン国境)

湿地帯に存在する岩石と滝 Image by Information for Action, a website for conservation and environmental issues offering solutions

カッチ湿地帯(Rann of Kutch)はインド・パキスタン国境に位置するカッチ地方に位置しているほぼ2百万ヘクタールに広がる湿地帯です。この湿地帯はグレート湿地帯the Great Rann(インド70万ヘクタール:パキスタン77万ヘクタール)とリトル湿地帯the Little Rann(45万9000ヘクタール)の2つに分けられます。

カッチ湿地帯は多様な地質的な変化によって形成されました。この地は2000年以上前にアラビア海の一部の隆起によって形成された航行可能な深さを持つ巨大な淡水の湖でした。時と共に流れ込んだシルト(砂と粘土との中間の細かさを有する土)により干潟へと姿を変えていき現在では短い雨季のみに氾濫するようになりました。

一年のうちの半分は塩の平地が広がり、湿地帯よりも砂漠のような状態になります。しかし、5月から10月の間、この地ははまったく違う顔を見せます。モンスーンの季節になるとこの地は約一ヶ月間氾濫します。モンスーンによってもたらされる降雨による雨水と強風と潮流によってアラビア海から流れ込む塩水によってこの砂漠は野生生物が溢れる湿地帯に変形します。

雨季の間この地域唯一大木が茂る高地に巨大な哺乳類が生息します。この場所はインドノロバにとって非常に重要な避難場所になり、渡り鳥にとって重要な足場にもなっています。この湿地は大型と小型のフラミンゴや危機的な状況にあるインドショウノガン(lesser florican)、ツル、そして絶滅の危険にさらされている2種のノガンなどの水鳥を含む200以上の鳥類にとって世界でもっとも大規模な繁殖地の一つとなっています。インド側の湿地帯は保護地区とされていますが、畜牛の放牧や車の往来、そして炭の生成のための森林伐採によりこの湿地帯の生態系は脅威にさらされています。インドの保護地区内においてもこのような活動に対しての適切な対処が行われていないため、正式に保護されているにも関わらず、環境への影響は未だ深刻です。

さらに、この地域の塩の商業的な抽出を新たな産業として始める計画が進んでいます。この計画が実行に移されると野生のノロバやこの地域に生息する絶滅の危機に瀕している鳥類や他の動物の個体数に多大な影響を与えます。また、直接的に湿地帯が消滅することはないもの、塩の抽出は浸食を増やすなど、この湿地帯に間接的に影響を与えます。

2002年末、インドとパキスタン政府は湿地帯の国際的重要性を認識しカッチ湿地帯をラムサール条約湿地に登録しました。この決断はアジアで最も生物学的に重要な湿地帯の一つであるカッチ湿地帯を二国間共に協力して保護活動の第一歩となりこの湿地帯の将来に光を見出しました。この断続的な性質を持つ湿地帯が人間活動によって退化しないようにこの地域におけるさらなる保護は必要不可欠といえます。

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